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  • 2025/5/15 20:00
  • コベルコ神戸スティーラーズ

【コベルコ神戸スティーラーズ/ NTTリーグワン2024-25プレーオフ 準々決勝に向けて】

今季3度目の静岡BR戦に臨む神戸S。リーグ戦の借りはPOで返す!

雨という予報もあり、今週はセットプレーが鍵になる。練習では何度も話し合い確認しながらスクラムを組むフロントローの姿が見られた。

 

一発勝負のプレーオフの戦いがはじまる。5位のコベルコ神戸スティーラーズが準々決勝で対戦するのは4位の静岡ブルーレヴズ。リーグ戦最終節でも顔を合わせ、2週続けて同じカードとなる。ノエビアスタジアム神戸で開催された最終節は、プレーオフを見据えての戦いとなった。神戸Sはコンディションを考慮し、レタリック、李の共同キャプテンや日和佐をメンバーから外し、4人の2025年度新加入選手をはじめ若手を多く起用する一方、対する静岡BRはキャプテンのスミスを筆頭にフルメンバーで臨んだ。神戸Sは若手の思い切りの良いアタックから多くのチャンスを作り出すも、スコアに結びつけることができずに、23-29で開幕戦に続き静岡BR戦2連敗という結果に終わった。試合ではスクラムで後手を踏み、さらに規律の面でも課題が出た。準々決勝でも『3番』を背負うPR山下(裕)は「プレッシャーを受けましたが、今の静岡BRのスクラムを経験できたことは良かった。これを準々決勝の戦いに活かしていく」とリベンジに闘志を燃やす。当日は雨の予報も出ているため、スクラムの修正は絶対だ。

 

準々決勝は最終節で負傷したコストリーや具は外れるも、スティールの名手で23歳のFLポトヒエッターや若きスピードスターWTB植田が大一番に先発出場を果たす。頼れる共同キャプテン、LOレタリックとFB李、素早いアタックの生命線を担うSH日和佐、さらにはレニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(HC)が「今シーズン、攻守で素晴らしいパフォーマンスを発揮している」と高く評価するCTBリトルも先発に復帰する。リザーブには「仲間からの信頼が厚い」(レニーHC)という、今季初のメンバー入りのPR渡邉が名を連ねた。

最終節はリフレッシュの意味もありメンバーから外れた共同キャプテンの李が準々決勝では今季3度目となるFBでの起用となる。

 

練習後に行われた記者会見でレニーHCは「シーズンがはじまる前に目標に掲げたのがまずはプレーオフに進出することでした。プレーオフに向けてエキサイティングな気持ちでいっぱいです」と述べた後、「静岡BRはタフな相手で、今シーズン、素晴らしい戦いをされてきました。スクラムの強さも理解しています。最終節ではスクラムでプレッシャーを受けましたが、反対に相手はラインアウトで苦戦していました。静岡BRはラインアウトを修正してくると思いますし、実際、FWに大きな選手をそろえてきています。神戸Sとしてはスクラムを修正することはもちろん、ボールを持っている時に精度高くプレーし、フィジカルで激しさを出していく。そしてディフェンスでは、相手に早いテンポでアタックできないようプレッシャーをかけていく。1つ1つのプレーを精度高く丁寧にやり切っていきたい」と意気込みを述べていた。

共同キャプテンの李は「プレーオフだからといって違うことをやる必要はありません。これまでやってきたことを、自信を持ってやり切ろう。そうリーダー陣で話をしました。ゲームメンバーも、サラマンダーズ(メンバー外)もそれぞれの役割を全うしようと取り組み、プレーオフに向かう上でチームはワンチームになっています。プレーオフは高い強度や激しいプレッシャーがかかると思いますが、そこで逃げるのではなく立ち向かっていき、ハードワークしていきたい」と決意する。個人的には「キックカウンターやインサイドの選手をサポートして一緒にゲームコントロールしていきたい」と気合を込めた。

今シーズンは阪神・淡路大震災から30年という特別なシーズンだ。兵庫県、神戸市をホストエリアに持つチームとして、優勝することが使命である。

「街のために、地域の方々のために優勝したい。そのスタートラインに立つことができました。まずは準々決勝に勝つことだけに集中します」(李)

「震災から30年という節目を迎えたことは、チームにとって大きな意味を持っていますし、モチベーションになっています。それをパフォーマンスに繋げていきたい」(レニーHC)

神戸Sにとってリーグワン発足後初となるプレーオフ準々決勝の戦いは、5月17日、東大阪市花園ラグビー場で12時05分キックオフを迎える。同じ相手に3度負けるわけにはいかない。会場を真っ赤に染めて神戸Sを勝利へと後押ししてほしい。(取材日:2025年5月15日)

オンラインで行われた会見に臨むレニーHCと共同キャプテンの李。

 

PR髙尾 時流

「最終節ではスクラムでプレッシャーをかけられてしまいました。相手の3番が内側にプレッシャーをかけてきて、それにうまく対応できなくて。また、ヒットの間合いも、相手にやりたいようにされてしまいました。すぐに修正できれば良かったのですが、それができなくて…。神戸Sとしてもスクラムに対して自信を持って臨んだので、かなり悔しい気持ちがあります。今週はフロントロー同士で、またFW8人でスクラムについて話し合い確認し合ってきました。2列目、3列目の押しの意識も高くなっています。相手は準々決勝に向けてさらに自信を持ってスクラムを組んできて、そこで反則を取ってPGで得点したり、ラインアウトからモールを狙ってきたりすると思いますので、反対に神戸Sが8人でしっかり良いスクラムを組んで、プレッシャーをかけていきたい。リーグ戦では2度敗れましたが、プレーオフでやり返したいと思います」

2年連続でリーグ戦全試合に出場の髙尾。言葉数は決して多くないが、胸の内には熱い思いを秘めている。「最終節でスクラムを押された悔しさを晴らす」。準々決勝のキーマンの1人だ。

 

FLヴィリー・ポトヒエッター

「これまでのラグビーキャリアの中で初めて経験する大きな舞台です。そういう試合にスタートから出られることが嬉しいですし、ワクワクしています。また、最終節でこれまで試合に出ていたタマ(ティエナン・コストリー)が怪我をしました。彼が悔しい思いをしていることを知っているので、その思いも背負ってプレーしたいと思います。最終節でも戦った静岡BRは、フィジカルがとても強いチームです。ですが、僕もその部分には自信を持っているので、激しさを全面に出していきたい。プレーオフという特別な試合ですが、気負い過ぎずこれまで通りタックルやラック周りで自分の仕事を全うし、ピンチをチャンスに変えていく。最終節はリザーブで30分ほどの出場だったので、体の状態も良くてコンディションもバッチリです。良いパフォーマンスをしてチームに貢献できるよう頑張ります!」

今シーズン、リーグ戦13試合に出場を果たし、激しいタックルやスティールなどディフェンス面で存在感を発揮した。準々決勝でも若きバックローの活躍に期待がかかる。

 

SH日和佐 篤

「最終節はメンバーから外れて試合までの期間が空いたことで、体の面というよりも精神面でリフレッシュできて、いいメンタルで準々決勝に臨むことができます。プレーオフの戦いはとにかく難しいですし、負けたら終わりのノックアウト方式ですので1点でも相手より多く取らなくてはいけません。1つのミスが命取りになるヒリヒリした戦いになると思います。ただ、チームとしてやることはシンプルです。自分たちの強みであるアタックで、グラウンドに立つ全員が最大限に力を発揮し、スコアを重ねていく。あとは、相手の強みであるセットプレーでしっかりプレッシャーをかける。もちろん、雨という予報が出ているので、ミスが起きるなど、いろんなことが想定されますが、そこで全員が冷静に判断していつも通りプレーすれば、結果はついてくると思います。それにチームはリーグ戦を通じて、僅差を勝ち切ることができるようになっています。その部分はプレーオフでも活きてくると思います。チームにとってトップリーグ2021以来となるプレーオフ進出です。準々決勝は関西で開催されるので、スティールメイツの大声援という力を得て、最高の結果を出せるようにしたいと思います。ぜひ会場で応援よろしくお願いします」

サントリーサンゴリアス(当時)時代を通じて、何度もプレーオフを経験している日和佐。「プレーオフといっても、これまでと変わらず自分たちがやってきたことを精度高くやるだけです」。頼もしいベテランSHがチームを勝利に牽引する

 

5月17日(土)12:05KICK OFF NTTリーグワン2024-25プレーオフトーナメント準々決勝
会場:東大阪市花園ラグビー場

 

■静岡BR戦登録メンバー
1髙尾 時流
2北出 卓也
3山下 裕史
4ジェラード・カウリートゥイオティ
5ブロディ・レタリック(共同キャプテン)
6ワイサケ・ララトゥブア
7ヴィリー・ポトヒエッター
8サウマキ アマナキ
9日和佐 篤
10ブリン・ガットランド
11松永 貫汰
12ティモシー・ラファエレ
13マイケル・リトル
14植田 和磨
15李 承信(共同キャプテン)
16松岡 賢太
17カウヴァカ・カイヴェラタ
18渡邉 隆之
19小瀧 尚弘
20ソロモネ・フナキ
21中嶋 大希
22タリロトゥ・ファカトゥロロ
23イノケ・ブルア

 

※プレーオフ準々決勝情報

※チケット情報

 

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