悔しい敗戦から気持ちを切り替えて、3位決定戦でストロング・フィニッシュを目指す!
今季リーグ戦1位通過の東芝ブレイブルーパス東京との準決勝は多くのチャンスを作るも、堅守に阻まれてトライを奪えず3-31で敗れ、コベルコ神戸スティーラーズは3位決定戦に回ることとなった。阪神・淡路大震災から30年というチームにとって特別なシーズンで優勝という目標を達成することは叶わなかったが、共同キャプテンのレタリックは「自分たちの努力が間違っていたわけではないですし、努力が足りなかったわけでもありません。3位決定戦はただプレーするだけでなく、もう一度自分たちが誰のために、誰を代表して戦っているのかを証明する試合にしたい」と決意する。
神戸Sは気持ちを切り替えて特別なシーズンを締めくくる3位決定戦に臨む。対戦するのは準決勝でクボタスピアーズ船橋・東京ベイと激しいフィジカルバトルを繰り広げ、24-28で敗れた埼玉パナソニックワイルドナイツだ。相手はショートウィーク(中5日)でのゲームとなるも、神戸Sにとってトップリーグ時代から2020-2021シーズンの引き分け(13-13)を挟んで現在20連敗中の超難敵である。今季は敵地で行われた第10節で対戦し、一時は12点差をつけたが、後半にひっくり返されて32-46で敗戦した。レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(HC)は「今季、BL東京、埼玉WK、S東京ベイというトップ3のチームに勝てていませんが、その一角に対して神戸Sがしっかり戦っていけることを証明し、力強くシーズンを締めくくり来季につなげる試合にしたい」とストロング・フィニッシュを強調した。鍵になるのは、アタックの精度だ。「準決勝BL東京戦は良いディフェンスをしていたのですが、丁寧に精度高くアタックを仕掛けていくところが欠けていて、ミスから多くのターンオーバーを許してしまいました。埼玉WKはディフェンス力の高いチームです。準決勝で出た課題であるアタックの精度を中心に取り組み、良い準備はできています」(レニーHC)
4季連続でプレーオフトーナメントに進出する手強い相手との一戦だが、神戸Sは神戸の街、パートナー、スティールメイツを代表して戦い、埼玉WK戦で2003-2004シーズン以来の勝利を目指す。 (取材日:2025年5月29日)
PR具 智元
「今シーズンはプレシーズンに怪我をし、復帰したら、また怪我をしてと、その繰り返しになってしまって…。試合に出たら、良いスクラムを組めて手応えを感じていただけに悔しいシーズンになりました。3位決定戦という今シーズン最後の試合で出番をもらったので、自分の見せ場であるスクラムでしっかり貢献し、個人としてもチームとしても来シーズンにつながる試合にしたいという思いが強いです。特に埼玉WKに対してチームは長い間勝つことができていません。僕自身も前のチーム(Honda HEAT)にいた時から埼玉WKには勝ったことがなくて。今シーズン、個人的に初めて東京SGで勝つことができてすごく嬉しかったので、埼玉WKにも勝ちたい。埼玉WKには日本代表で一緒にスクラムを組んできた選手がいます。お互いにどんな組み方をするのかわかっているので、そこはしっかり対応して、バックスに良いボールを供給するのはもちろん、相手を崩していけるよう8人でプレッシャーをかけていきたいと思います。スティールメイツの皆様に今シーズンのラストゲームで勝利を届けられるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします!」
LO本橋 拓馬
「メンバー入りを告げられた時はただただ驚いて。しかも、今シーズン最後の試合となる3位決定戦で、です。心臓がドキドキしました!これまで次々と同期がメンバー入りしましたが、同じポジションの顔ぶれを見た時に正直、今シーズンは、リーグワンデビューは難しいと思っていて。それでも、トレーニングマッチや練習でやるべきことを続けてきた結果、最後にメンバーに入ることができたのかなと。埼玉WKは、日本代表選手も多く、とにかく強いという印象があって、逆に、『やるしかない!』という気持ちになっています。強みであるフィジカルはリーグワンでも勝負できるという手応えを感じていますし、その中で神戸Sに入団し、コンタクトの瞬間のスキルやセットプレーもレベルアップできていると思います。外国人選手、日本人選手にかかわらず、相手のFW選手全員をぶちかましにいって、チームに勢いをもたらします!」
FB李 承信
「目指しているところは決勝に進んで優勝することだったので、準決勝敗退後、立ち直るまで時間がかかりましたが、3位決定戦でもう一度自分たちの強さを証明できるチャンスがあると気持ちを切り替えて、1週間良い準備をしてきました。埼玉WKは2004-2005シーズンから勝てていない相手ですし、このメンバーで試合ができる最後のゲームです。今シーズン積み重ねてきたラグビーをより高いレベルでやり切って、勝ってシーズンを終えたいという気持ちが強いです。そのためには、自分たちが精度高くプレーしないといけませんし、相手を上回るハードワークをしないと。120パーセントのハードワークをして、パフォーマンスを精度高く80分間やり続ける。かつ、規律も重要になってきます。ゲームメンバーだけでなく、サラマンダーズ(ノンメンバー)やスティールメイツの皆様への思いが詰まった試合になりますので、しっかり勝って全員で笑って今シーズンを終えたいと思います」
5月31日(土)14:05KICK OFF NTTリーグワン2024-25プレーオフトーナメント3位決定戦
会場:秩父宮ラグビー場
■埼玉WK戦登録メンバー
1髙尾 時流
2ジョージ・ターナー
3具 智元
4ジェラード・カウリートゥイオティ
5ブロディ・レタリック(共同キャプテン)
6ワイサケ・ララトゥブア
7ソロモネ・フナキ
8サウマキ アマナキ
9日和佐 篤
10ブリン・ガットランド
11イノケ・ブルア
12ラファエレ ティモシー
13マイケル・リトル
14植田 和磨
15李 承信(共同キャプテン)
16北出 卓也
17前田 翔
18山下 裕史
19本橋 拓馬
20ヴィリー・ポトヒエッター
21上村 樹輝
22タリ・イオアサ
23松永 貫汰
コベルコ神戸スティーラーズ
神戸新聞社DX推進局デジタルイノベーション部
TEL:078-362-7329
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