ラグビー・リーグワン1部 コベルコ神戸スティーラーズ 7年ぶり王座奪還へ

11月1日、神戸市東灘区(コベルコ神戸スティーラーズ提供)
ラグビー・リーグワン1部のコベルコ神戸スティーラーズが13日、「神戸新聞デー」として今シーズン開幕戦をノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で迎える。昨季はリーグワン最高位の3位で、今季は前身のトップリーグ時代から7年ぶりとなる王座奪還を目指す神戸は、クボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦。2023年の就任からチームを指揮するヘッドコーチのデイブ・レニー氏、リーグ国内最多出場記録の更新を続ける山下裕史選手に開幕戦を前に思いを聞いた。
(本記事は、2025年12月12日付神戸新聞朝刊の記事を転載しております。)
ヘッドコーチ デイブ・レニー氏
総合的にレベルアップ 今季は優勝狙える戦力

―23年のヘッドコーチ就任から3年目。チーム状況や成績を振り返って。
フィジカル、技術、目指すラグビーの理解度など、総合的な面でレベルアップしている。選手層も厚くなった。大学4年生が卒業前からリーグワンに出場できる「アーリーエントリー制度」で、昨季後半に5人がデビュー。体力、技術面の支援やコミュニケーションを早い段階から図り、即戦力としてメンバー争いに絡めたことが大きい。来春の入社が内定し、今季アーリーエントリー制度で出場可能となる大学生にも優秀な選手が複数いる。
―今シーズンにかける思いを。
9位(22~23年シーズン)に終わるようなチームではないとの思いで、23年からチームの立て直しに関わった。その後、23~24年シーズンが5位、昨季は3位。コーチ陣と選手一人一人がいい仕事をしながらワンチームにまとまり、着実に成長を遂げてきた。このプレシーズンも例年以上にハードワークを積み、今季は優勝を狙えるところまできた。毎週勝利を積み重ねられる戦力がそろい、私もシーズンの開幕を非常に楽しみにしている。
―神戸ファンに伝えたいことは。
神戸の戦いに注目してほしいのはもちろん、リーグ全体にも広く目を向けてほしい。10年ほど前は今ほどレベルが高くなく、上位と下位の実力差も大きかった。だが、この数年のレベル向上には目を見張るものがあり、上位チームは世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」で互角に戦えるほどの力がある。
神戸については、ともにニュージーランド代表で「ワールドラグビー」の最優秀選手に選ばれたことがあるブロディ・レタリック、アーディ・サベアの両選手が再びフォワードにそろう。昨季プレーオフの3位決定戦は22対17の接戦。埼玉に勝利できたのはファンの声援があったからこそ。今季も選手を後押しする熱い応援をお願いしたい。
リーグ国内最多出場 右プロップ 山下裕史選手
年齢重ねリカバリー重視 「自分の仕事 スクラムに集中」

スティーラーズの支柱、右プロップの山下裕史選手は08年の入社から昨シーズンまで公式戦に17年間出場し続け、リーグ国内最多出場198試合を誇る。持ち前の力強いスクラムや強烈なタックルはもちろん、出場記録をどこまで伸ばせるかにも注目したい。
183センチ、120キロ。入社1年目からスクラム最前列で相手選手と対峙(たいじ)し、長年両肩に負担を強いてきた。「生まれつき体が丈夫で、手術や長期離脱をしたことがないのが取りえ。年齢を重ねてからはリカバリーを重視して入浴や睡眠などにこだわり、一日一日を大切に過ごしている」。今季中に40歳の誕生日を迎えるベテランは笑顔で話す。
「プロ化が進む中でも会社や地域とのつながりを重んじる伝統がいい」とスティーラーズ一筋を貫き、今季で現役18年目を迎えた。18年のトップリーグ優勝を経験した一人でもある。「7年ぶりのリーグ優勝をファンや会社の皆さんと一緒に喜び合えたら最高。そのためにも自分の仕事であるスクラムに集中するだけ。しっかり相手にプレッシャーを与えて、味方の得点につなげたい」と仕事人は活躍を誓う。
◇ ◇ SH対談 ◇ ◇
日和佐篤選手
子どもの頃から尊敬する(by上村)
上村樹輝選手
キックうまく総合力高い(by日和佐)

スクラムハーフ(SH)は、フォワードから出たボールをバックスに展開する攻撃の起点。個々の選手のプレースタイルなどに注目しても楽しめる。神戸を代表するSHの日和佐篤選手と新加入の上村樹輝選手。年齢差15歳の2人に、互いの特長や今季の意気込みなどを語ってもらった。
―自身の持ち味は。
日和佐 速いテンポでボールを動かすのが得意。緩急織り交ぜてリズムをつくるのも楽しい。
上村 テンポのよい球さばきと攻撃的なプレーが強み。体力と負けん気の強さにも自信がある。
―お互いの印象はどうか。
日和佐 攻守ともに優れ、キックもうまくて総合力が高い。経験を積み、ゲームの理解度が上がれば、もっといいプレーヤーになれる。
上村 子どもの頃から尊敬する存在。サインが出ていても状況判断で違うプレーを選択するところがすごい。自ら考えてプレーすることの大切さを学んでいる。
―チームについて。
日和佐 神戸市北区出身。少年時代から応援してきたので思い入れがある。
上村 陣形が整わなくても、どこからでも攻撃可能。スタイルに早くなじみたい。
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