俳優小栗旬と青木崇高が共演する三井住友カードのCM「Thinking Man」篇が、若者を中心に話題になっている。プロローグは、すでにYouTube再生回数1,000万回を超えるほどの反響だ。
ではなぜ、このCMが人々を惹きつけるのだろうか。もちろん、豪華俳優の共演や洗練された映像のカッコよさもひとつの要因だが、魅力はそれだけではないはずだ。
まずは、第3話をご覧いただき、その魅力をご自身の目で確かめてもらいたい。
連日話題となり、世間の関心を集めるキャッシュレスを独自の映像表現で紹介していることも、注目を集めている要因と考えられる。
そこで、ここからはCM内容と合わせて、今話題のキャッシュレスを考察したい。
・広がるキャッシュレス
経済産業省が世界銀行「Household final consumption expenditure(2015 年)」及び BIS「Redbook Statistics(2015 年)」の「非現金手段による年間決済金額」から算出したデータによると、2015年時点の日本のキャッシュレス決済比率はわずか18.4%。韓国の約96%と比べると大きく差が開いているのは明白だ。言い換えれば、日本はキャッシュレス後進国なのかもしれない。
キャッシュレス・消費者還元事業は、2019年10月1日の消費税率引上げに伴い、需要 平準化対策として、キャッシュレス対応による生産性向上や消費者の利便性向上の 観点も含め、消費税率引き上げ後の9ヵ月間限定ではじまった。
経済産業省の発表によると、2019年12月1日現在、キャッシュレス・ポイント還元事 業の登録加盟店数は約86万店とのこと。本事業をきっかけとして、我が国でも キャッシュレスが浸透し始めていることは確実だ。
・キャッシュレスの活用
このようなキャッシュレスの急速な広がりが見えると同時に浮上するのが、極端な現金不要論とキャッシュレス忌避論、どちらが正しいかという議論だ。
キャッシュレス反対派の人たちは、現金に深い意義を感じ、緊急時の現金の重要性やキャッシュレスの危険性を指摘する。
でも、どうだろう。このCMで考えさせられたように、何も現金を全てなくすという考えを持つ必要はないのではないだろうか。CMのように、特に思いを伝えたいときや、何か特別な意味があれば現金を使えば良い。
いつもは身軽でスマートな生活を心がけ、クレジットカードや電子マネーといったキャッシュレスで決済。そして、特別な日には現金も利用する。そんな柔軟な考え方が、令和の時代で大切なのかもしれない。
このCMシリーズは、ご覧いただいた第3話以外もキャッシュレスについて考えさせられる内容になっている。プロローグもあわせて全4話話公開されているので、是非こちらの特設サイトを参考にしていただきたい。
三井住友カード株式会社
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